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- 遺贈寄付
遺贈とは、遺言書を作成し、法律上の相続人以外に財産(全部もしくは一部)を無償で寄付することです。ア二ドネでは、遺贈の意思が実行され、動物福祉向上のために活用されるようサポートをしています。弁護士をはじめとした専門家に、遺言書の書き方をはじめ遺言執行人選定ポイントや成年後見制度などを相談することができます。
手続きの流れ
1財産と相続人を確認
所有する財産(不動産・預貯金・株式・保険など)と、将来自分が亡くなったときに相続する人(法定相続人)をすべて確認します。なお、アニドネへの遺贈は現金のみ受付となっています。
2財産の分配を決める
たとえば、子供に60%、動物へ40%など、具体的な分配を決めます。相続人がいない場合などは全額を動物のために遺すことも可能です。
3遺言執行者を決める
遺言に記載された通り相続手続きを行い、遺言内容を実現してくれる人を決めておきます。遺言執行者は家庭裁判所に選任を申し立てするか、あらかじめ遺言書に指定しておくことも可能です。専門家に依頼して指定しておけば、公正な立場で正確迅速に手続きを行うので、相続人の対立や混乱を防ぎやすくなります。また、信託銀行などに遺言信託をすることも可能です。
4遺言書を書く
遺言書の方式は主に「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。アニドネでは専門家が相談にのってくれます。
手続きに自信のない方や、確実に遺贈を進めたい方は、まずはアニドネにご相談ください。そして、まずは、はなぜ遺贈をしたいか、何に使ってほしいかなどご希望をお聞かせください。ご意思に添った遺言書を作成すべく専門家を紹介します。
主にお手伝いできること
◆必要資料のご提示・収集
◆専門家が遺言書文案を作成
◆専門家が公証役場と事前打合せ
◆公証役場にて証人立会いのうえ遺言書作成
※専門家が主担当となります
(お住まいのエリアによっては、ご自身で士業の方をお探しいただく場合があります)
※アニドネへ直接の遺贈寄付は特定遺贈で現金のみとなります
※包括遺贈をご希望の際は、提携機関経由での対応となります
※アニドネでは自筆ではなく公正証書遺言をお勧めしています
遺贈を検討している方の声を紹介
「黒柴の凛太郎は、今後の人生を共に歩くパートナーだから」/大橋恵さん
ーなぜ、遺贈を考えているのですか?
「私の人生最後のパートナーとなるであろう、黒柴わんこ(凛太郎)との出会いが、すべてです。自分が飼い主として犬を飼うことになったのは凛太郎が初めて。娘と息子のふたりの子供たちは、すでに結婚して社会人として独り立ちしております。私は、二度の結婚&離婚で、今、独り身です。そんな私にとって、これからの残りの人生を共に生きていくパートナーが、凛太郎です。初めて犬を飼うことで、食事のことや日々の世話、しつけなどを自分なりにですが、かなり勉強しました。いろいろと調べるうちに、犬をはじめとした動物たちが、劣悪な環境で繁殖をさせられていたり、過剰な多頭飼育で危機的状況にさらされていたりと、人間の勝手な欲望のために、その存在が脅かされていることも知りました。もちろん、昭和の時代に比べれば、捨て犬や捨て猫、殺処分される犬猫の数は大幅に減っています。しかしその陰で、悪徳ブリーダーによって繰り返される犬猫の遺棄の問題やら子犬工場と言われるパピーミル問題などを知ることとなりました。凛太郎は、今7歳をすぎたところです。子犬のころの無邪気な可愛さは、もちろん忘れません。しかし、現在の凛太郎との繋がりは、年月を重ねてきた信頼感と言いましょうか言葉に出来ないほどの何かがあります。人間同士では経験できなかった、言葉を介さない心と心のテレパシーで繋がっているような感じです。そんな凛太郎は、当然犬なので、ひとりで生きていくことも、娘や息子のように自立して生きていくこともできません。私は持てる力すべてを注いで凛太郎を守るべきですし、『もし私に何かあったら』ということもずっと考えておりました。そんなとき、アニマル・ドネーションの活動や動物関連団体への遺贈ができることを知り、遺贈を考え始めました」
ー寄付を何に使ってほしいですか?
「恵まれない環境に置かれてしまった犬や猫を少しでも減らせるように使ってもらえるといいと考えます。現在、一生懸命に活動をなさっている、動物保護団体への協力のために使うことはもちろんですが、動物たち(犬や猫)は、営利目的の商品ではなくて、“人間とともに生きていくパートナー”だとの意識が広がるための啓もう活動などにも使ってもらえると、ありがたいです。また、いろんな理由で飼い主を失ってしまった犬や猫が安心してその後を過ごせるような、飼い主探しの橋渡し役や、さらには飼い主のいない犬猫のシェルターなどまで広がれば安心です」
ー遺贈をするうえで不安点・疑問点はありますか?
「アニマル・ドネーションの遺贈についての不安は無いです。動物福祉に特化して寄付事業を長くやられていることへの信頼があります。手続きなどが面倒かな、と思う程度です。今すぐに手続きとならないことは、そうしたいという気持ちはあっても具体的なパードルとして、自分の死ということをリアルに考えにくいことが大きいです。しかし、新型コロナウイルスが感染拡大したという現実を見ると、より自分の(人間の)生き死について考えさせられます。生きている間に、出来ること、やろうと思ったことを一つずつでも実現に向けて動かなくては、と切実に感じています。
また、もし私が先に旅立ち凜太郎が遺される場合、私の遺贈寄付で新たな飼い主さんを探すこともセーフティネットとして考えています。万が一を想定して、アニドネ経由で保護団体さんへの事前相談ができると聞いています」
ー同じく遺贈を考えたい方に伝えたいことは?
「想いがあって、やりたいキモチもあるなら、遺贈の手続きすることや、想いを具体的にすることのために、一歩踏み出してほしいと思います。専門家の方と話すことで不安に思っていることが解決すると思いますし、動かずにいることでのぼんやりとした不安や悩みも解決すると思います」
遺贈をご決断された方の声を紹介
「自分の遺産を少しでも動物たちのために役立てていただけたら」/KENJIさん
ーなぜ、ご自身の遺贈を動物のために活かそうとお考えになられましたか?
「私はこれまでずっと独身のため家族がいません。将来遺産をどうしようかと考えていました。私は犬や猫はもちろん、愛らしい動物が大好きで、見たり触れ合ったりするたびにとても癒されます。しかし新聞、テレビで動物の殺処分や虐待、人間の身勝手な理由での飼育放棄、そのほか密猟や悪質な密輸などのニュースを見聞きするたびに激しい憤りとともに胸が苦しくなります。なんとかそういう悲しいことがなくなってほしいと願っています。そして数多くの不幸な境遇に陥ってしまった動物たちを救うために一生懸命尽力されている保護団体等に感謝しています。しかし、その多くが人手不足であったり、財政的に厳しい状況であることも耳にします。このようなことから、将来自分の遺産を少しでも動物たちのために役立てていただけたらと考えました。」
ー公正証書を作成することをいつからお考えになって、どのくらいの期間で作成されましたか?
「私は基礎疾患があるので、早めに遺言を作っておくべきだなと、数年前(50代)からぼんやりとは考えていましたが、どのようにしたらよいのか全く知識がありませんでした。2019年11月に、紹介してもらった税理士さんに相談し、公正証書遺言を作成することを決心しました。しかし新型コロナ感染拡大のため打ち合わせや作成に出向くことができず、半年以上放置したままになっていましたが、2020年8月になってようやく作成にとりかかりました。私の場合は税理士さん、司法書士さん、公証人の方と計4回打ち合わせを行ないましたが、この間に遺贈先を検討したり、必要書類取得のために役所へ行ったりで、実質的には作成に一か月ほどかかりました。」
ー書き終えてどのようなお気持ちでしょうか?
「遺言を作り終えてほっとしました。肩の荷が下りた感じです。遺言を残さなかったら、遺産が自分の意向とはまったく違うところに行ってしまいますから。」
ーこれから書く方にアドバイスをするとすれば、どのようなことを伝えたいですか?
「アドバイスというわけではないですが、もし動物が好きな方であるならば、遺産のうちのほんの一部だけでもいいと思いますので、愛おしい動物たちを助けるために遺贈寄付をしてあげてほしいです。動物たちはほとんどの場合、自力で不幸な境遇を乗り越えるのは難しいですから。」