ヨーロッパやアメリカをはじめとした動物福祉先進国では、動物への遺産相続や寄付はごく当たり前のこととなっています。日本でも様々な動物保護団体が存在しますが、寄付金を募るのは団体ごととなっており、動物を助けたい気持ちがあっても、どこにどのようにして寄付をすれば良いか分かりづらいのが難点でした。そこで創設されたのが公益社団法人アニマル・ドネーションです。
●公益社団法人アニマル・ドネーション(通称ア二ドネ)

アニドネの活動

「日本の動物福祉が抱えている様々な問題から犬猫たちを救いたい、そして正しい知識を持って日本の動物福祉を変えたい」そんな想いで活動しています。現場で活動するレスキュー団体や人間のために活動する伴侶犬(介助犬など)の育成団体や、動物のすばらしさを伝える啓発団体にオンラインで寄付を届けられる仕組みを構築。

動物福祉に注力しているア二ドネ

オンラインで寄付がしやすいシステムの構築や、中間支援組織としての支援先の情報管理など、関連団体、専門家、企業と広く連携しながら活動をしているアニドネ。さらに、動物福祉を変革していくためには、動物に対して正しい知識を持つことが何より重要だと考え、日本や海外の動物関連リサーチや動物福祉セミナーを実施しています。
主な活動は、 ①オンラインによる寄付サイトの運営事業 ②海外や日本の動物福祉事情のリサーチ事業 ③正しい知識を多くの方に知っていただくためのセミナー事業です。「自分のため、人のためを超えて『社会のため』にできることをしたい」。日本の動物福祉を変革させるために有志が集い、日々様々な活動を行っています。

税額控除対象法人にも認定

アニドネは2011年に誕生し、2015年に内閣府より公益性を評価され公益社団法人に認定されました。さらに、2018年5月29日には公益社団法人の中でも約1割となる、税額控除対象法人として認定されています。これにより、所得控除と税額控除のいずれか有利な方を選択することができます(多くの場合、税額控除を選択されると所得税額が少なくなり有利となります)。寄付金から2,000 円を引いた額の最大50%(所得税40%+住民税10%)が戻ってくる計算です。
相続寄付の場合は、相続寄付開始後の10ヵ月以内に手続きを完了すれば、当法人にご寄付いただいた相続財産には、原則として相続税がかかりません。

紺綬褒章(こんじゅほうしょう)公益団体認定

紺綬褒章とは、1918年(大正7年)に創設された内閣府の褒章制度の一つで、公益のために私財(個人:500万円以上、団体:1000万円以上)を寄付された方へ内閣府から授与される褒章です。予めお申し出いただいた分納によるご寄付も含まれます。
内閣府賞勲局において認定済とされた公益団体(*)が寄付先であり、一定の条件を満たし寄付された方が授与の対象となります。公益社団法人アニマル・ドネーションは、令和3年2月16日付で上記認定をいただきました。

(*)独立行政法人・国立研究開発法人・国立大学法人・地方独立行政法人・公立大学法人・公益社団法人・公益財団法人・社会福祉法人・その他研究機構等

紺綬褒章について